リピーターを集めるために、一番重要なポイントは、顧客との感情的なつながりを築くことです。
なぜなら、心に残る体験やサービスを提供することで、「また来たい」「誰かを連れて行きたい」と思わせることができるからです。
そこで、不満要素の原因の一つに、一度の利用で終わり、継続的な接点が持てないことがあります。
これを解決するためには、顧客との再訪を前提とした仕組み作りが大切です。
リピーターを増やす仕組みを考えるうえで大切なポイント
① 顧客の記憶に残る仕掛けを作ること
② 顧客体験を共有しやすくする仕組みを設計すること
③ 次回来店を自然と促す特典や理由を提供すること
これを実現する方法として5つあります
① 思い出を1年後に届ける「思い出ポスト」
② 滞在体験のSNS共有キャンペーン
③ 紹介特典を設けたプログラム
④ リピーター限定の季節イベント
⑤ 手書きカードによる感謝のフォローアップ
上記のポイント、手法を活用することで、筆者が実際に作った湊の邸宅では、リピーター率が大幅に向上しました。重要なポイントとして、顧客とのつながりを意識した運営設計をぜひ覚えておきましょう。
1. はじめに:民泊運営は実験の積み重ね
民泊や貸別荘の運営において、初めからすべてが計画通りに進むことはほとんどありません。むしろ、現場で得たフィードバックをもとに改善を重ねる「実験と検証の繰り返し」が、長期的な成功をもたらします。
「湊の邸宅」という一棟貸しの貸別荘を運営する私たちも、まだスタートしたばかり。この記事では、これから実行するアイデアや初期段階での戦略、そして具体的な工夫についてお伝えします。
2. コンセプトを明確に:湊の邸宅の「アナログリトリート」
都会からの脱出を提供する空間
湊の邸宅は、都内から1時間10分ほどの距離に位置する貸別荘です。コンセプトは「アナログリトリート」。デジタル社会に疲れた人々に、自然の中で癒される静かな時間を提供します。
- 空間設計 サウナや焚き火スペース、庭でのヨガエリアなど、ゲストが自分のペースで楽しめる設計。
- 運営スタイル 全てセルフサービスにし、自由度の高い滞在を実現。手ぶらセットや調理キットをオプションで提供し、運営負担を軽減。
民泊オーナーへのヒント
- コンセプトを空間設計と運営に反映することで、ゲスト体験を明確にする。
- 地域特性やターゲット層のニーズを分析し、独自のテーマを設定する。
3. 初期段階の戦略:小さく始める
知り合いだけに開放して意見を集める
初期段階では、知り合いに限定して湊の邸宅を利用してもらい、「清掃費のみ」を負担してもらいます。この段階では以下を目指します:
- 利用者目線の意見を収集 設備、サービス、空間設計についてのリアルな感想を得る。
- 口コミの基盤作り 知り合いを通じて信頼性の高い口コミを広げる。
結果が出るのは1年後
この実験の結果は1年後に見えてくる予定です。それまでは地道にフィードバックを蓄積し、運営の改善に活かします。
4. 日帰りプランの導入で新しい層を取り込む
湊の邸宅では、都内からのアクセスの良さを活かし、日帰りプランを提供しています。全てセルフサービスにしたことで運営負担を軽減しつつ、ゲストに自由な楽しみ方を提案しています。
日帰りプランのスケジュール例
- 7:30到着 → サウナ、焚き火、ヨガでリラックス
- 地元食材を使ったブランチをセルフで調理
- 午後は読書やスケッチブックでの創作、庭での自由時間
- 16:00には夕方サウナとティータイムでリフレッシュ
手ぶらセットや調理キットをオプションとして用意することで、ゲストが気軽に楽しめる仕組みを作りました。
民泊オーナーへのヒント
- 日帰りプランを導入することで、平日の閑散期を埋める。
- セルフサービスを活用し、運営のコストを抑えながらゲスト満足度を高める。
5. リピーターを増やすための施策
リピーターは民泊運営において重要な存在です。湊の邸宅では、以下のような戦略を取り入れています:
「思い出ポスト」で再訪を促す
滞在中の写真やスケッチブックの絵をポストカードにし、1年後にゲストへ送ります。「また行きたい」と思わせるきっかけを作る仕掛けです。
滞在体験の共有キャンペーン
撮影した写真やコメントを掲示板に貼り、それをインスタグラムに投稿。スケッチブックに書いた絵や文字も投稿し、オンラインで滞在体験を共有します。
紹介プログラムの導入
「誰かを連れて行きたい」と思わせるため、友人紹介で以下の特典を提供:
- 割引だけでなく、地元グッズや限定アクティビティの招待なども検討。
民泊オーナーへのヒント
- リピーター施策には、感情に訴える仕掛けを取り入れる。
- 紹介プログラムで「誰かとシェアしたい」という気持ちを刺激する。
6. 地域連携で価値を拡大
湊の邸宅では、地域とのつながりを大切にしています。飲食店や観光施設と提携し、以下を実施:
- 宿泊者限定の割引や特典を提供。
- 地域イベントとの連動プランを企画。
地元資源を活かすことで、湊の邸宅だけでなく地域全体の魅力を高めています。
7. 独自サイトで利益率を高める
独自サイトを設け、直接販売で利益率を向上させることを目指しています。初期段階ではAirbnbや楽天トラベルを活用し、集客の基盤を整えつつ、最終的には独自サイトに移行します。
8. まとめ:実験を恐れない運営を
湊の邸宅の運営は、まだまだ実験段階です。しかし、小さな改善を積み重ねることで、1年後には明確な成果が見えてくると考えています。
民泊運営において、設計と運営は表裏一体です。「まずは試してみる」柔軟な姿勢を持つことで、長期的な成長につながる施設を作ることができます。
民泊運営のヒントをお探しの方へ、湊の邸宅の取り組みをぜひ参考にしてください!
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